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多肉植物のこと

美しい多肉を育ててみませんか?

こんにちは

 

今回は多肉植物について少しお話していこうと思います。

 

本格的な育て方や種類については今後色々とお話しさせていただくのですが、

今回は基本のきで多肉植物とはなんぞ?的な初心者の方や

興味があるけどどうしていいかわからないといった方向けにお話ししていきます。

 

大まかに『多肉植物』とは葉や茎が肥大して水分を蓄えておくことが出来る植物たちの総称として使用されている名称です。

 

主に砂漠地帯や荒野など降水量が少なく乾燥した土地に生育していることが多いです。

 

そのため、一般的には乾燥に強い種類が多く、強い日照下で育つものが多いのが特徴です。

 

多肉植物とサボテンって何が違うの?とよく聞かれますが、多肉植物というグループにサボテンという一群があります。

昔は多肉植物なんて一般的な名称ではなく、ぷくぷくのフォルムなどを見ては一緒くたにサボテンと呼ばれていましたが、昨今では明確に区別されているように思います。

 

十年ほど前から韓国や中国などから新しい品種の輸入苗などが入ってきたり、育種家による交配種が出てきたりと非常に奥の深い植物たちではあります。

 

当店は観葉植物の専門店なのですが、昔から店主が多肉好きなもので、お店のオープンからずっと多肉植物を扱ってきています。

 

お店を始めたときは多肉植物が今よりも更に人気で、市場にほとんど数が揃わず植物の確保が非常に大変だった覚えがあります。

 

特に人気の品種や人気の生産者さんの多肉はブランド品のごとくの人気でとても希少なものでした。

 

当店は多肉植物生産者さんの中でも老舗中の老舗、長野県の『錦玉園』さんから多肉を仕入れてきて販売しております。

錦玉園さんとは前職で新店舗立ち上げてからのお付き合いで、もう15年以上お世話になっております。

店主が独立して店舗を開いたのも、錦玉園さんが多肉を卸してくださると言ってくださったので出来たと言っても過言でないくらいにお世話になっています。

 

そもそも、店主が多肉植物にハマったきっかけが2004年にNHK趣味の園芸の多肉特集を見たからなんですが、

その時に多肉植物の紹介をされていたのが錦玉園二代目園主の児玉賢一氏だったんです。

 

当時は前述したように、多肉植物という名前が一般的でなく、みなすべてサボテンとひとまとめにされていた時代で、

多肉植物もサボテンも店頭に並んでいましたが誰も正しい育て方を説明できる店員などおらずという状況。

 

サボテンはお部屋に置いて霧吹きで水を与えます、というのが一般的な育て方として説明されていた時代です。

よくサボテンを枯らす、というのが植物も育てられないアピールとして使われていますが、サボテンだって正しい管理法を知らなければすぐ枯れてしまいます。

なのでサボテン枯らしてしまって自信が無くなってしまう必要はありません。

知っているか知らないか、が問題ですので枯らしたくない方はご相談ください!

 

そんな何が正しいのかわからない、本見てもネット見ても育て方があいまいにしか載っていなかったのに、趣味の園芸で児玉さんは『太陽光』にしっかりと当てて『水』は乾いてからたくさん与える、と明確な答えを書いていてくれていました。

 

店主はそれを見て、買った多肉をその通りに育てたところ今までにないくらいに美しく育ち、たちまち多肉植物にハマってしまいました。

その当時は錦玉園さんと接点はなく、憧れの生産者さんであったのですが

2008年に前職で新店舗立ち上げの際に観葉植物や多肉植物の仕入れを担当していた店主が、多肉はどうしても錦玉園さんの多肉が扱いたい、と直談判をして錦玉園さんとのお付き合いが始まりました。

実はこの時、錦玉園さんはそれほどお店などにはよほどのお得意先以外に卸をしていなかったのですが、店主が錦玉園さんのオンラインストアで買い物をしていたというのを知ってくださったので、それならと多肉を分けていただくことが出来ました!

 

新店舗は順調にオープンして、その年の秋、お店に児玉さんをお呼びして多肉植物のセミナーを行いました。

 

多肉植物は錦玉園さんからたくさん仕入れさせていただいたので、店内の大部分を多肉植物コーナーに変えて児玉さんが来店されるのを楽しみに待っておりました。

 

お店に到着されて、売り場を見た児玉さんが私に言った一言は『店内に多肉を飾るのならもうウチからは多肉を出せないよ』でした。

 

正直、都内の一等地にあるお店でここまで多肉を大大的にアピールしていたので、喜んでいただけるのでは?と浅はかに思っていた自分は結構なショックを受けました・・。

 

児玉さん曰く、錦玉園という名前が載っている札を付けた多肉が室内で色を失っていくのが耐えられない、多肉は置くなら外!とはっきりおっしゃっていただいたので、もうその日に多肉大移動で売り場を急遽外に変えました。

 

今となってはいい思い出ですが、この時の経験から今でも多肉植物は外で管理している店主です。

 

今でもお花屋さん、園芸店さん、ホームセンターさんどこでも多肉植物は買えますが、なかなか戸外で管理しているお店は少ないのではないでしょうか?

 

冬は寒さで綺麗に色づきます。日中と夜間の温度差でどんどんと美しく紅葉していくのが多肉植物の醍醐味ですので、なるべくお日様と耐えられる程度の低温にあてて美しく多肉を管理してみてはいかがでしょうか?

 

より詳しく多肉植物について知りたい方や店主と錦玉園さんの思い出など語りたい方はぜひお店の方まで遊びに来てくださいね!