今回は肝心な冬の温度管理について。
これは熱帯植物である観葉植物たちには文字通り死活問題なわけなので、しっかりと管理していきましょう。
冬越しで一番大事なのは、温度を下げないこと。
それは当たり前ですけど、中々部屋の暖かい場所も限られているわけで、置く場所が無かったりとか
いろいろと大変なこともあると思います。
関東都心近郊であれば、部屋の中で5℃以下になるということはほぼ無いと思いますので、まずは室温を5℃以上に保てる場所を観葉植物用に確保してください。寒さに強い品種であれば5℃以上あれば越冬可能です。寒さに弱い品種は10℃以上必要なものもありますので、そういったものは冬は一等地に置くようにしましょう。
最低温度を確保することともう一つ重大な
管理方法があります!
それは、『水遣りを控える』こと!!
ここまで当ブログを読まれている方は、すでに水遣りを乾かし気味に管理していることと思います。
なので今更水遣り控えろと言われてもどうすりゃいいねんって感じですよね。
単純に言うと、今までより更に水を与えないようにします!
何故なら、冬季の観葉植物は休眠状態です。
水を与えられても成長できませんし、消化もしきれません。
水が消化されない=土が乾かないというのは鉢内の温度を下げ
根にダメージを与える原因とさえなるんです!
また、水遣りを多くすることにより観葉植物は成長期でもないのに無理に成長しようと作用し
余計なストレスを与えることになりかねません。
それにより落葉、根腐れなど観葉植物にとってよろしくない結果を招いてしまうことになります。
改めて、分かりやすく植物の立場で考えてみましょう。
冬は休眠状態。動物で例えると冬眠。
人で例えるとずーっと風邪をひいているような状態。
そんな状態で水をがぶがぶと必要以上に飲まされる。それでは更に体調を崩してしまいますよね?
ただ風邪ひいててものどは乾きます(冬眠状態ではわかりませんが・・)。
なので、冬季の観葉植物の水やりは鉢土の表面が乾いてから更に3日から5日程度乾かしてから
鉢底から流れるほどたっぷりと与えてください。
ここで鉢底から流れるまでやらないと水遣りの項でご説明した意味がありません。
(疑問に思われた方は、水遣り編を参照してください。)
ちなみにどのくらいの期間実際に水を与えないのかというと・・
当店の2月から現在までの各植物の水遣り
パキラ 1本立ち朴タイプ(幹の太い仕立てです)
2月中の水やり 仕入れた日にたっぷり。以後4月現在まで水遣りなし
各種ドラセナ (ワーネッキー系、コンシンネ、カンボジアナなど)
2月中の水やり 仕入れた日にたっぷり。以後4月現在まで1回のみ
フィカス系 (アルテシマ・ベンガレンシス・ウンベラータなど)
2月中の水やり 仕入れた日にたっぷり。各品種、また根の張り具合によって違いますが
ベンガレンシス&ウンベラータ 幹の太い根がしっかりと張っているタイプ 3月2回 4月2回
アルテシマ 根の張りが弱いので仕入れ時と3月に一回のみ。そろそろ3回目の水やり予定。
エバーフレッシュ 10号特大サイズ
2月中の水やり 仕入れた日にたっぷり。更に1回。大体1週間から10日前後に一回。
これから気温の上昇とともにさらに回数は増えていきます。
アジアンタム・フレグランス 4号、5号鉢
2月中の水やり 週1回程度。3月下旬からは週2回。
このように、同じ店内であっても植物の種類によって水やり回数は大きく変わってきますね。
※上記のデータはあくまで当店の観測データです。
環境や植物の種類、温度、鉢の大きさや培養土の種類などで水遣りの条件は大きく変わります。
ご注意ください。
ここまで意識してやってあげると冬越しもだいぶ楽になると思います。
ただ、植物によっては温室並みの設備を欲する難物な種類もあるので購入される際は
冬の管理方法も考慮して選ばれることをおすすめします!
(そんな時はGREEN JAMにご相談してください)
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